貴方は私の―――



いつからか、なんてもう覚えてない。


一つだけ分かることは、


「この、…このッ!!」


バシッ!!


と叩かれる事にもはや慣れてしまった、という事だけ。


それでも私にとってその人は、


世界でたった一人の


私のお母さんだった。


だから、恐れる事はあっても……嫌いには、なれなかった。



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