貴方は私の―――



透香の大きな声とその発言に、クラス中の視線が集まったのを感じた。


けど、それ以上に……



「惚れ……て……?」



予想外のことを言い切られ、呆然としてしまう。


「好きなのよ!!気付け鈍感!!」


「……好、き…………」


「そうよ!!まずは認識しな!!」


強く肯定され――…


私は、上手く働かない頭でそれを認識しようと記憶の糸をたぐる。



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