白猫チロと私の願い。【短編】
「お嬢さん、ご親切にありがとねぇ。」
おばあさんはハンカチを額にあてながら言った。
「いえ、いえ。それより、おばあさん大丈夫ですか?気分悪いです?タクシーでもひろって病院行きますか?」
おばあさんは額の汗を拭う手を止めて、
「いや。いや。おばあちゃん、歩いてたら、少ぉし疲れちゃっただけでね。こうして休んでれば大丈夫。大丈夫。」
と、微笑んだ。
私はおばあさんの笑みに少し安心して、
「ぢゃあ、少しここで休んでましょうか。」
と、ベンチに腰掛けた。
すると、おばあさんは慌てた様子で、
「いや。いや。おばあちゃんは、もう大丈夫だから…お嬢さんは、どうぞお行きなさいね。なんだか急いでいたみたいでしょ。」
と言った。
う゛~ん。
確かに急いではいるんだけど…。
私が躊躇していると、おばあさんはニコリと優しく微笑んだ。
なんだか人なつっこいその笑顔に、
心が和んだ。
私は、またしても心を決めてベンチに深く腰をかけた。
「私こそ大丈夫なんで、ちょっとだけ、ご一緒します。」
と、ペコリと頭を下げた私に、
おばあさんは何も言わずに、またひとなっつこい顔で微笑んだ。
おばあさんはハンカチを額にあてながら言った。
「いえ、いえ。それより、おばあさん大丈夫ですか?気分悪いです?タクシーでもひろって病院行きますか?」
おばあさんは額の汗を拭う手を止めて、
「いや。いや。おばあちゃん、歩いてたら、少ぉし疲れちゃっただけでね。こうして休んでれば大丈夫。大丈夫。」
と、微笑んだ。
私はおばあさんの笑みに少し安心して、
「ぢゃあ、少しここで休んでましょうか。」
と、ベンチに腰掛けた。
すると、おばあさんは慌てた様子で、
「いや。いや。おばあちゃんは、もう大丈夫だから…お嬢さんは、どうぞお行きなさいね。なんだか急いでいたみたいでしょ。」
と言った。
う゛~ん。
確かに急いではいるんだけど…。
私が躊躇していると、おばあさんはニコリと優しく微笑んだ。
なんだか人なつっこいその笑顔に、
心が和んだ。
私は、またしても心を決めてベンチに深く腰をかけた。
「私こそ大丈夫なんで、ちょっとだけ、ご一緒します。」
と、ペコリと頭を下げた私に、
おばあさんは何も言わずに、またひとなっつこい顔で微笑んだ。