白猫チロと私の願い。【短編】
「お嬢ちゃんにそれだけ想われて、チロちゃんは本当に幸せな猫ちゃんだよねぇ。」
「幸せ?」
おばあさんのその言葉は私にとって、とても嬉しいものだった。
「おばあさん、本当にそう思う?チロは私といて幸せだったかな?」
私は興奮して、そのまま独り言のように空を見上げてしゃべり続けた。
空は青い。
「あ~。私、チロと話がしてみたいな~。私といて幸せだった?って聞いてみたい。」
そんな私の様子を眺めると、おばあさんは手にしていたハンカチに鼻をあてて、
クンクン、
と、匂いを嗅ぎ、
「このハンカチはチロちゃんのお気に入りだったんだよねぇ?きっとハンカチにはお嬢ちゃんの匂いが染みついていたんじゃないかねぇ?だからチロちゃんは大好きだったんだと思うよ。」
と言って笑った。
そしてシワシワの目で私を見つめて言った。
「お嬢ちゃんはチロちゃんといて幸せだったかい?」
私は間髪を入れず声を大きくして答えた。
「もちろんです!すごく幸せ!」
私の言葉を聞くと、おばあさんのシワシワの目は更にシワシワになって細くなった。
「だったらチロちゃんも幸せだったんだよ。言葉が違っても、お嬢ちゃんの気持ちは、ちゃ~んとチロちゃんに届いてるから大丈夫。」
おばあさんの声も大きくて力強かった。
私は声が震えそうになるのを抑えて、
「おばあさん。ありがとう。すごく嬉しい。」
と言うだけで精一杯だった。
「幸せ?」
おばあさんのその言葉は私にとって、とても嬉しいものだった。
「おばあさん、本当にそう思う?チロは私といて幸せだったかな?」
私は興奮して、そのまま独り言のように空を見上げてしゃべり続けた。
空は青い。
「あ~。私、チロと話がしてみたいな~。私といて幸せだった?って聞いてみたい。」
そんな私の様子を眺めると、おばあさんは手にしていたハンカチに鼻をあてて、
クンクン、
と、匂いを嗅ぎ、
「このハンカチはチロちゃんのお気に入りだったんだよねぇ?きっとハンカチにはお嬢ちゃんの匂いが染みついていたんじゃないかねぇ?だからチロちゃんは大好きだったんだと思うよ。」
と言って笑った。
そしてシワシワの目で私を見つめて言った。
「お嬢ちゃんはチロちゃんといて幸せだったかい?」
私は間髪を入れず声を大きくして答えた。
「もちろんです!すごく幸せ!」
私の言葉を聞くと、おばあさんのシワシワの目は更にシワシワになって細くなった。
「だったらチロちゃんも幸せだったんだよ。言葉が違っても、お嬢ちゃんの気持ちは、ちゃ~んとチロちゃんに届いてるから大丈夫。」
おばあさんの声も大きくて力強かった。
私は声が震えそうになるのを抑えて、
「おばあさん。ありがとう。すごく嬉しい。」
と言うだけで精一杯だった。