たった1つのラブレター
-笑顔-
私は、その言葉に反応した。
ガチャッ
「まゆ・・・」
「お母さん、お父さん。
ごめんなさい。
今までそんなに、迷惑かけてるだなんて知らなかった。
自分勝手な事ばっか言ってごめんなさい・・・
それから・・・」
「まゆ。」
お母さんの優しい声。
「もう、いいのよ。
まゆは、自分なりにずっと頑張ってきたんだよね?
もう十分よ。
昨日の事は、私もごめんなさい。
無理にヒロト君の事忘れろなんて、言わないわ。
少しずつでいいの。
何か新しいことを始めなさい。
自分が夢中になれることをね。
まゆ、走るの速いんだから陸上部なんてどうかしら?
まぁゆっくり考えなさい。
お母さんとお父さんは、いつでもまゆの味方だからね。
何でも、相談してきなさい。」
「ありがとう。
お母さん、お父さん・・・」
私は、幸せだ。
こんなに優しい家族に恵まれて。
私をいつも支えてくれる家族。
ありがとう。
私もそろそろ前に進むよ。
-ヒロト、見守っていてね。-