大嫌い大好き

「寛貴」


あたしは、校門に止めてある白いベンツによりかかる寛貴の姿を見つけると、てをふった。


ほんとは走って抱き締めたいけど、子供っぽいと思われたくない。



「会いたかった」

あたしがゆうと、寛貴は優しく頭を撫でながら微笑んだ。

「俺もだよ。」




< 8 / 34 >

この作品をシェア

pagetop