理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
快感に酔いしれ、息も絶え絶えの私の腰を支えると、そっと胡座をかいて私を抱えて座らせ…

「ああぁっ」

ズシンと響く衝撃が、敏感なままの躰を駆け抜ける。


『離さない』と言葉の代わりに伝えようとしているかのように、しがみつくほどの強さで抱きしめ…

「アヤ、可愛い」

熱っぽく潤む漆黒の瞳で、私を見つめてそう囁く。


その魅力的で、堪らなくセクシーな瞳に見つめられるだけで…

もっともっとイッセイを求めてトロける甘い蜜を滴らせてしまう。


「…欲しがってる」

そう言ったイッセイ自身も、熱くたぎる杭のようで…

私とイッセイ、どちらがどちらを『欲しがってる』のか、分からないほどの熱で溶け合ってしまっていた。



何度も、何度も押し寄せる快感に…

「いやっ…ムリ…だめぇ…」

ギブアップしようとする私の唇を塞ぐように、イッセイの舌が押し入ってきて…

置いてけぼりの唇は、私がその舌に縋りついた頃…

後からようやく追いついた。


私を食べつくすほどの激しさと、決して私を傷つけまいとする優しさが混在したようなキスに、酔いしれてしまい、『無理』だと言った舌の根も乾かぬうちに、不思議とまたイッセイが欲しくて欲しくて堪らなくなる。


そんな私の様子に満足げなイッセイは…

私の膝裏に手を入れて立ち上がると、そのままバスタブに浸かり、私の足を自分の肩にかけ…

二つ折りになった私を、押し潰すかの様に激しく注挿を繰り返す。


ちゃぷん…

躰の外を包む、お湯の暖かさが心地よくて、お湯の揺れる感じが心地良くて…

ちゃぷん…

水音が、いやらしく浴室いっぱいに響き渡って…

のぼせそうな感じと、高ぶる感じが、不思議な程にリンクして…

…堪らなく興奮していたんだと思う。


「イッセイ…」

「イッセイ…」

「イッセイ…」

「イッセイ…」

他の言葉は忘れてしまったかの様に、それだけを繰り返して、快感に酔いしれていた。
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