理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
タクシーが到着したのは、エステサロン…ではなくて、どう見てもマンション。
高級感漂う建物だけど、エステの看板も上がってはいない。
建物を見上げて怪しむ私の横を葉子さんはスタスタと通り過ぎ、エントランス入り口のインターホンを押す。
「かのちゃん、葉子です」
と、マイクに声をかけ、キーロックの開いた自動ドアをくぐろうと手招きされ、慌てて追いかける。
案内された部屋には、柔らかな京美人そのものといった雰囲気の葉子さんとはタイプが違うけれど、スレンダーでクールビューティといった雰囲気の女性が迎い入れて下さり…
「いらっしゃ~い。
先にゴハンにしましょうね」
そう言って、奥へと案内してくれた。
放感のある広いリビングに、大きな円形のダイニングテーブルの椅子に腰掛けると、
「食前酢はいかが?
自家製のブルーベリー酢なんやけど…」
そう言いながら注いでくれたのが、
「改めまして、初めまして。
篠原かの子です」
と、人懐っこい笑みを浮かべながら自己紹介して下さった、かの子さん。
「坂本彩です。
今日は、宜しくお願い致します」
立ち上がって頭を下げると、
「彩ちゃん。
かのちゃんはな、ウチの幼なじみで、昨夜の『しの原』のお嬢さんなんよ」
葉子さんが、紹介してくださる。
「そうなんですか?
盛り付けも素敵で、とっても美味しかったです」
「それは有り難いんやけど、これからの食事が出しにくいわぁ。
比べんといてね?」
そう言って、アハハハと笑うかのこさんは、クールな見た目とは正反対の明るくはつらつとした方だった。
様々なお酢を使った料理を振る舞ってくれ、バニラアイスにフルーツビネガーをかけたデザートまでのコースを楽しませてもらい…
「お腹がいっぱいになったなら、ヘッドスパから始めましょか?」
そう言って、シャンプー台のある奥の部屋へと案内された。
高級感漂う建物だけど、エステの看板も上がってはいない。
建物を見上げて怪しむ私の横を葉子さんはスタスタと通り過ぎ、エントランス入り口のインターホンを押す。
「かのちゃん、葉子です」
と、マイクに声をかけ、キーロックの開いた自動ドアをくぐろうと手招きされ、慌てて追いかける。
案内された部屋には、柔らかな京美人そのものといった雰囲気の葉子さんとはタイプが違うけれど、スレンダーでクールビューティといった雰囲気の女性が迎い入れて下さり…
「いらっしゃ~い。
先にゴハンにしましょうね」
そう言って、奥へと案内してくれた。
放感のある広いリビングに、大きな円形のダイニングテーブルの椅子に腰掛けると、
「食前酢はいかが?
自家製のブルーベリー酢なんやけど…」
そう言いながら注いでくれたのが、
「改めまして、初めまして。
篠原かの子です」
と、人懐っこい笑みを浮かべながら自己紹介して下さった、かの子さん。
「坂本彩です。
今日は、宜しくお願い致します」
立ち上がって頭を下げると、
「彩ちゃん。
かのちゃんはな、ウチの幼なじみで、昨夜の『しの原』のお嬢さんなんよ」
葉子さんが、紹介してくださる。
「そうなんですか?
盛り付けも素敵で、とっても美味しかったです」
「それは有り難いんやけど、これからの食事が出しにくいわぁ。
比べんといてね?」
そう言って、アハハハと笑うかのこさんは、クールな見た目とは正反対の明るくはつらつとした方だった。
様々なお酢を使った料理を振る舞ってくれ、バニラアイスにフルーツビネガーをかけたデザートまでのコースを楽しませてもらい…
「お腹がいっぱいになったなら、ヘッドスパから始めましょか?」
そう言って、シャンプー台のある奥の部屋へと案内された。