理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
穏やかな表情。


けれど、決して笑ってはいないイッセイの瞳に、縫いつけられたように抵抗できないまま、唇が重ねられる。


さっき交わした会話を忘れてしまうほどに、熱くとろけるような、激しいキスにクラクラと眩暈がして、躰がベッドへと倒れてしまう。


それだけで、もうイッセイに捕らわれたような気さえしてくる。


両手を胸に置き忘れたまま、唇だけが下へと進み…

優しく舌が這い回り…

所々でチュッと音を立てたり…

甘い痛みを伴いながら…

たくさんのキスマークで体を彩る。

お臍を舌先でほぐし…

骨盤をチロチロと舐められると…

くすぐったい様な、気持ちいい様な…

不思議な痺れが、腰骨に響く。


私を跨いでいたイッセイの右足が…

私の膝を割って入る。


脇腹を滑るように降りてきた両手が…

骨盤に触れると…

下着越しに、ゆっくり円を描きながら…

それでも確実に、下へと指が進んでいく…

円を描いたまま…

うまく秘芯を避けた指先は…

内腿へと降り…

左足を折りながら…

お尻へと登り…

また骨盤を降りる…


そのまま、下着越しのダンスは…

何度も、何度も繰り返され…

すっかり快感を知ってしまった躰は…

もっと強い刺激を求めてるのに…

また、避けるように通り過ぎていく、指先が切ない。


近づいては、遠のく快感と期待感に疲れて…

思い切って、イッセイの手首を掴む。

「お願い…」


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