理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
このままココで、イッセイを待つべきか…
1時間もあれば、回れそうな所なのか…
見当がつかずに、決めかねていると…
突然、携帯電話が鳴り、登録していない番号を表示する。
ビクッと一瞬驚くも…
昨日、イッセイから貰ったメモに書かれていた番号だったと気づき、慌てて電話に出る。
「もしもし…」
「…もしもし。
私、先日お会いしました笹森逸晴の兄で、秀晴と申します」
心臓が急激に高鳴る。
昨日の楽屋での一件を、きっと叱られるに違いない。
覚悟を決めて、口を開くも…
「はい…あの…
昨日は御挨拶もせずに、すみませんでした。
私、坂本彩と申します。
それから、あの…
昨日は、イロイロ…申し訳ありませんでした」
携帯を手にしたまま、頭を下げる。
「エエんです、エエんです。
そんなコトは、お気になさらんでも。
今日の用件は別ですし。
彩さん、言わはりましたかな?」
カラカラと笑い飛ばし、優しい口調で話かけて下さる。
「はい」
「今晩、逸晴とウチの嫁も一緒に、4人で食事でも、どうですやろ?」
「………えっ!?」
予想もしていなかった、突然の提案に…
一瞬、何を言われているのか理解できない。
「色々と…お会いして、お話したいこともありますさかい」
秀晴さんの口調は、穏やかで柔らかい。
だけど、色々ってコトは、やっぱり…
『ちょっかい出すな』って、釘を刺されるのよね?
言われなくても、自分が一番よく分かってるコトを…
改めて他人から言われるのは、やっぱり辛い。
けれども、今すぐは離れがたくて…
どうしようかと、答えられずにいると…
「兄貴っ!!
人の携帯で何してんねん!!」
イッセイの怒鳴り声が響き、思わず携帯を耳から離す。
「ほな、お待ちしてます」
と言うと…
そのまま電話を切られてしまった。
1時間もあれば、回れそうな所なのか…
見当がつかずに、決めかねていると…
突然、携帯電話が鳴り、登録していない番号を表示する。
ビクッと一瞬驚くも…
昨日、イッセイから貰ったメモに書かれていた番号だったと気づき、慌てて電話に出る。
「もしもし…」
「…もしもし。
私、先日お会いしました笹森逸晴の兄で、秀晴と申します」
心臓が急激に高鳴る。
昨日の楽屋での一件を、きっと叱られるに違いない。
覚悟を決めて、口を開くも…
「はい…あの…
昨日は御挨拶もせずに、すみませんでした。
私、坂本彩と申します。
それから、あの…
昨日は、イロイロ…申し訳ありませんでした」
携帯を手にしたまま、頭を下げる。
「エエんです、エエんです。
そんなコトは、お気になさらんでも。
今日の用件は別ですし。
彩さん、言わはりましたかな?」
カラカラと笑い飛ばし、優しい口調で話かけて下さる。
「はい」
「今晩、逸晴とウチの嫁も一緒に、4人で食事でも、どうですやろ?」
「………えっ!?」
予想もしていなかった、突然の提案に…
一瞬、何を言われているのか理解できない。
「色々と…お会いして、お話したいこともありますさかい」
秀晴さんの口調は、穏やかで柔らかい。
だけど、色々ってコトは、やっぱり…
『ちょっかい出すな』って、釘を刺されるのよね?
言われなくても、自分が一番よく分かってるコトを…
改めて他人から言われるのは、やっぱり辛い。
けれども、今すぐは離れがたくて…
どうしようかと、答えられずにいると…
「兄貴っ!!
人の携帯で何してんねん!!」
イッセイの怒鳴り声が響き、思わず携帯を耳から離す。
「ほな、お待ちしてます」
と言うと…
そのまま電話を切られてしまった。