中指斬残、捌断ち儀
「それすらもこれから吸収して、物事の善し悪しを身につけ、ようやっと自我を持つわけだが。虐待される子供の場合は、この自我が親によって刷り込まれる。
子供が描くためにある白紙の紙に、親が勝手に何かを書いて、『これでいい』と言っているイメージか。
虐待する親というのは、何がなんでも子供を『自分の理想通りにしたい』んだ。
子育てのストレスだとか、言っても聞かないからとかあるが、思うようにいかない現実に反抗しているに過ぎない。
相手は生きた人間だ、思うようにいかないことはあるのは当たり前だが、“それがどうした”って話なんだよ、要は」
「確かになぁ。なんせ、相手はガキ。よわっちぃガキで、我が子っていう養われている存在が、自分の思い通りになんなきゃ、ぶちキレるに決まってらぁ」