LOVE SONG 〜アイシテル〜
「スタッフみんなで飲みに行った日のこと覚えとるか?
壱くんが酒強いのに一杯だけで眠たくなった…ってヤツの。」
俺は頷く。
「壱くんの飲んだ酒にな。
睡眠薬入れてたらしいんやな。
奈穂ちゃんのヤツ。」
「は…?」
「でな。
奈穂ちゃん男のスタッフ連れてな壱くん車で送る言って帰ったやん。
その男のスタッフよう考えたら見たことない男やった。
たぶんその男は壱くんを奈穂ちゃんの部屋まで運ぶのに雇われた男や。」
「じゃぁ…。
壱は奈穂ちゃんのこと…。」
「壱くんは奈穂ちゃんと酔った勢いでシたと思って責任感じてつき合ってる。
あのアホ奈穂ちゃんが私ともぅ一人のメイクさんに酔った勢いで言うたんや。
初めは信じてくれなくてでも口紅で作ったキスマーク見せたら勘違いしてくれよった…ってな。」