LOVE SONG 〜アイシテル〜
「(奈木さんこの人と付き合ってるんですか?
私に電話かかって来たのってこの人なのかな…。)」
紙に文字を書くゆいちゃんのペンは少し震えていたような気がする。
ごめんな。
壱と幸せになれよって言ったばっかやけど俺はそんな心が広い人間じゃないみたいや。
「(でも訳ありって「(ゆいちゃん。)」
俺はゆいちゃんを見る。
「(あの二人お似合いやで。
メイクさんの奈穂ちゃんも壱も好き同士やし。)」
「(別れたたんじゃ…?)」
「(¨たぶん¨別れたって言ったやろ?
あの二人別れてないで。)」
ウソばかりが紙に描かれていく。