あの憧れの先輩と…。
あ、外で体育やってる……
え、あ…一条先輩…!!うわぁ、サッカーやってる!
そっか、二年三組が授業やってるんだ。
やった!ずっと見てよ〜
……あ、一条先輩ボールとった…
一条先輩って運動神経良いんだなぁ。
「………むら」
「なかむら……!!」
その時名前を呼ばれ思わず間抜けな返事をしてしまい、
「へ?あ、ふぁい!!」
「授業中だぞ!なに外見てんだ集中しろ」
「すみませんっ」
うわぁ……やっちゃったよ……
そうだ、授業中だった。
周りのみんなには笑われるし
案の定真里は大爆笑。
もう、最悪……なんなのよもう、
そんな時でもやっぱり視線はあの人の方へ……。
そして、チラッと見た時だった。
………え、一瞬こっち見た?!
いやいやいや勘違いだよ、うんうん。
そう解釈し頭をブンブン振りながらも
頭のなかではその事でいっぱいで………
その日の授業はあっという間に終わった。
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そして放課後。