マザコン狩り
四肢が切断された女性に、もう意識はなかった。
「だるまが手には入ったわ。あっこっちの余分な物はあげるわね。」
そういって女が男に向かって投げたのは、切断された手足だった。
「あなた…正気なの…?なんてむごいことを…。」
男はそれを、大事そうに抱えた。
「…俺も好きだよ…君のことが。」
「女の形見を抱いて、死が来るのを待つ事ね。」
男は何も言わなかった。
わかっていたのだろう。
解放する気などないことが。
それを見ていた男女たちの中には、嘔吐するもの、泣き出すもの、暴れ出すものなど、いろんな人間がいた。
翔太は、ただ男の背中を見つめていた。
「だるまが手には入ったわ。あっこっちの余分な物はあげるわね。」
そういって女が男に向かって投げたのは、切断された手足だった。
「あなた…正気なの…?なんてむごいことを…。」
男はそれを、大事そうに抱えた。
「…俺も好きだよ…君のことが。」
「女の形見を抱いて、死が来るのを待つ事ね。」
男は何も言わなかった。
わかっていたのだろう。
解放する気などないことが。
それを見ていた男女たちの中には、嘔吐するもの、泣き出すもの、暴れ出すものなど、いろんな人間がいた。
翔太は、ただ男の背中を見つめていた。