夜兎

番外編《兎川村の解説①》

●兎川村
戦国時代、自が里を抜けた忍や、戦に敗れ敵に追われていた忍者達が逃げ延びるために作った小さな郷。
だが時代と共に村も変貌し、幕末には、低い山ではあるが、大きな山々を丸ごと五つも手に入れ、住む者の数も大幅に増化した。
もちろん、学校も役所も病院もあり、今や職業も多様化している。



●兎宿
最近一般人向けに作られた、兎川村唯一の旅館。
料理が評判だが、たまに変な薬草が入っていることもある…。



●夜兎
兎川村に住む住人の中でも特に『忍者』の仕事をする者達のことを示す。上忍になればかなりの金持ちになれるらしい。


●夜兎育成特殊学校
全ての夜兎達が通う忍者学校。階級毎に棟が違い、敷地面積も、村の5分の1程あるらしい。


●指導員
夜兎を全面的に指導、バックアップしている育成学校の職員達。美知瑠の兄が勤めている筆頭指導員は、そのトップに当たる。全員が、上忍として8年以上のキャリアを持つベテラン。薬学にも長けており、生徒が怪我や病気になれば薬を煎じる。



●夜兎の階級
下から順に、下忍→中忍→上忍。昇格には現在の伊賀の里と同じ形式で試験が行われ、合格者だけが上の位に上がる仕組み。夜兎になれば、階級毎に寮へ入り、学校に通うことが義務付けられている。


◆下忍
兎川村に生まれた4歳〜7歳までのチビ達が志願し、毎年100人程が下忍になる。 何をするにも『仲間と協力』が基本。
4年目以降は、グループ毎に一人の上忍に仕え、任務につくことも出来る。

◆下忍寮
建物は三階建てが六棟。何処も他の寮を圧倒するデカさを誇っている…が、それ相応の人数もいるわけで。とにかく狭くて、賑やか。

◆下忍棟
正式名は『夜兎育成特殊学校・下忍棟』。下忍全員が通う。学習レベルによって厳しくクラス分けされている。授業は週6日。身体の鍛え方や礼儀作法、文字や計算、簡単な忍術等の『授業』があり、基礎をみっちりと教わる。在籍出来るのは4〜15歳。
食堂は三つ。常に大賑わいだ。


■中忍
基礎を全て学んだ下忍の中から、試験に合格した者が成る。受験資格をもつのは10〜15歳までの下忍。倍率は約五倍。
この頃になると、軽い任務なら上忍の引率抜きでも受けられるようになる。


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