君と過ごした時間








親がいなくなった私は
祖父の家に引き取られる事になった



勿論、祖父らの記憶は全くない。

私にとっては他人と過ごす事と
同じ事であって、
決して心が休まる事はなかった




祖父の家は島根県にあって
はっきり言ってしまえば
相当、田舎
野生のうさぎや鹿がいるほど

唯一の安らぎの時間は
動物と触れ合っている時だった






家族写真を見ては涙を流す日々


もう疲れた…



いっその事消えてしまいたい。




そんな事を思っては包丁を持ち
でも死ぬ事は出来なくて
病んで病んで病んで…


精神的にヤバかった








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