Affair
でも、見られたショックは消えない。

「――律人ォ…」

誰もいないリビングで、律人の名前を呼んだ。

あなたに会いたい。

あなたに会って、触れて欲しい。

躰にも、何もかも。

律人、会いたい。

そう思った私の行動は、早かった。


「奈津!?」

目の前に、律人の驚いた顔があった。

当たり前だよね。

時間は、9時少し過ぎたところだもん。

アポなしで突然家にきたら、誰だってビックリするよね。
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