Affair
「――ッ、はあっ…」

奈津が俺の隣で、荒い息を吐いている。

「――気持ち、よかった…。

こんなの、初めて…」

うわごとのように、奈津が言った。

それは俺も一緒だ。

セックスは、何回かシたことはあった。

けど、こんなにも激しいものは初めてだった。

「奈津…」

俺は奈津の名前を呼ぶと、彼女と唇を重ねた。

「律人」

奈津は俺の名前を呼ぶと、俺の胸に顔を寄せた。

「――私もう…あの人と別れる」
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