Affair
「――奈津…」

奈津の名前を何度も呼ぶ。

「――律人…」

奈津が俺の名前を呼んだ。

奈津がかわいくて仕方がない。

奈津が好きで仕方がない。

俺、こんなことを言う柄じゃないんだけどなあ。

奈津の耳元に唇を寄せる。

あふれるこの気持ちを、奈津に伝えない訳にはいかないと思った。

「――愛してる…」

ただ、君だけを。


「甘いね」

行為の後、奈津と一緒にケーキを食べた。

ホールのいちごケーキだった。
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