Affair
乾いた音がしたのと同時に、チナツが床に倒れた。

「何すんのよっ!?」

手で頬を押さえ、チナツが俺をにらむ。

「お前さ、自分が何したのかわかってんの?」

俺はそう言った後、
「な、何よ!

い、痛いっ!」

チナツの髪をつかんだ。

「奈津をおばさん呼ばわりして楽しかったか?

サイトに画像をアップして、こんな騒ぎを起こして気持ちよかったか?」

「や、やめて!

警察呼ぶわよ!?」

チナツがカバンから携帯電話を出そうとした。
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