Affair
「お前は俺の妻なんだ。

誰にもお前を渡すつもりなんてない」

夫は叫びながら私をさわった。

「やめて!

嫌ッ!」

抵抗しても、夫はやめてくれない。

唇や舌、指…躰を這う夫の全てが気持ち悪くて、吐いてしまいそうだ。

「ほら、いいんだったら声を出せよ!」

「――っあ!」

痛みだけのセックスは、気持ち悪い。

戦利品のように私を扱っている夫の顔は、もう人間でも何でもない。

早く終わって…!

ただ、この時間が終わることを祈った。
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