Affair
Affair3―片思いと屈辱―
 ~*~Natsu~*~

仕事を始めてから、今日は初めての日曜日である。

「全く休みの日も仕事だなんて、ずいぶんまじめですこと」

お茶の用意をしながら、カネさんはここにいない夫に向かって皮肉を言った。

日曜日なのに、夫は仕事だ。

夫に休みなんてあっただろうか?

もうよく覚えていない。

「そんなに政治が大事なら政治と結婚すればよかったのに」

カネさんがお茶を持ってリビングにやってきた。

「今日はストロベリーティーですよ、奥様」

「ありがとうございます」

カップを近づけたとたん、いちごの甘い香りがした。

1口飲むと、ホッとした。
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