Affair
お風呂に入った後、パジャマに着替えて寝室へ向かった。。

ベッドに入ると、私は息を吐いた。

自分の家のはずなのに、ずいぶんと神経を使ったような気がする。

久しぶりの夫の顔に、久しぶりの夫との夕食、久しぶりの夫との会話。

全てが久しぶり過ぎて、疲れてしまった。

明日も早いし、もう眠ろう。

「奈津?」

そう思った時、夫の声が耳に入った。

夫がベッドに入ってきたのがわかった。

「…何ですか?」

もう眠ってしまいたいのに。

そう思いながら答えた私に、
「久しぶりだな、一緒にいるの」

「ッ!」

私の唇を、夫の唇がふさいだ。
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