Affair
でも今は、怖くて気持ちが悪いだけだった。

「俺がいない間、寂しかったんだろ?」

「――っあ…」

躰を這う唇や舌が、気持ち悪くて吐きそうだ。

「ずっと、こうしたかったんだろ?」

「――い、痛い!」

久しぶりに夫と繋がった躰に、私は悲鳴をあげた。

私のうえで、夫は汗だくになりながら揺れている。

その動きにあわせるように、ギシギシとベッドが激しく軋んだ。

助けて、藤森くん…!

夫に抱かれている中で、私は心の中で彼の名前を呼んだ。

藤森くん!

藤森くん!
< 43 / 200 >

この作品をシェア

pagetop