Affair
「――奈津、もっ…!」

夫にすでに余裕がないのが、わかった。

私をよそに、夫は1人限界に達して行った。

――もう遅いよ

私は夫に向かって、その言葉を投げたくなった。

遅過ぎるよ。

今さら過ぎるよ。

今さらこんなことされたって、迷惑なだけなんだから。

その言葉を全て、夫に向かって投げつけてやりたくなった。

もうあなたのことなんか、思っていないんだから。

そう、私が片思いしている人。

藤森律人。

年下の、生徒の男なんだから――。

 ~*~Natsu~*~END
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