Affair
 ~*~Ritsuto~*~

4階の教室から眺める景色は最高だ。

温かい春の日差しが気持ちいい。

まだ冷たさをふくむ風が、俺の髪を揺らした。

「おっす、はよー」

声をかけてきたのは、1年の頃からの友達のヒサシだった。

「はよー」

2年で1回クラスは離れちまったけど、今年は一緒だ。

「あ、そう言えばマユミちゃんのことなんだけど」

話を切り出したヒサシに、
「あー、昨日別れた」

俺は言った。

「はっ!?

何で!?」

何でもないように言った俺に、ヒサシは驚いた顔をした。
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