Affair
「――奈津」

俺は奈津の耳に向かってささやくように名前を呼んだ後、彼女の服の中に手を入れた。

教えてあげる。

奈津は、俺の彼女だってことを。

そう証明してあげるから――。


「――律人ォ…」

甘く、俺を呼ぶ奈津の声に、
「奈津…」

俺の理性は、もう忘れてしまった。

本能に任せて、流れに任せて、奈津を抱く。

大事な宝物を扱うように。

壊れものを扱うように。

俺に反応する奈津がかわいくて、もう止まらない。
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