Affair
夫は物珍しそうに眺めた後、ショーツのヒモに手を伸ばそうとした。

これは、あなたのために買ったんじゃない!

全ては律人のために買ったものだ。

でも、ヒモパンにするんじゃなかったと後悔する。

律人に脱がされることを夢見てたのに。

私がそう思ったのと同時に、携帯電話が鳴り響いた。

私のではない。

「チッ、誰だよ」

夫はイラついたように私から離れると、テーブルのうえにあった携帯電話に手を伸ばした。

よかった…。

その瞬間、私は胸をなで下ろした。
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