茜色の葉書
 ちなみに僕の名前は涼だから僕当ての手紙ではないことは確かだし、そもそも引っ越したばかりの僕宛てに葉書がくるはずがない。

 と、そこまで考えてからふと葉書の内容を思い出す。

「三月一日って、今日じゃないか!」

 葉書を後ろポケットに突っ込み、僕は夕凪ヶ浜目指して部屋を飛び出した。

 そして、僕は彼女に出逢った……。

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