リズ×望-お前の望むままに-
望美はそっと、リズヴァーンの頬に手を寄せ、その瞳を見つめた。

出会った頃には気づきもしなかったその蒼い瞳の奥を、今では自然と解るようになった。

戦いの最中は、いつも張り詰めた空気を纏っていたのに、目の前にいるリズヴァーンからは穏やかさしか感じない。

そして、覆面をしていないリズヴァーンが当たり前の生活になった。


「私は、先生のお嫁さんです。」

望美は、やっと…自分のいるべき場所を見つけた。

「そうか。」

「はい。」

しあわせに微笑む『夫』はゆっくりと、『妻』をいとおしむように、抱きしめた。


望んだものは、すべてここにある。



後書き&おまけ→

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