リズ×望-お前の望むままに-
それは愛しい人に触れられ、それをうれしいと思う心。
好きな人を乞う、心。
もっと求めてと願ってしまう心が、望美の体に火を灯す。
「…だ、から…ぁっ。」
息が艶を含み、甘さと共に望美の口から漏れる。
「せんっ、…ぇ…。」
その名が呼びたくても、音は息にしかならなくて…。
縋ろうにも、震える指先から溶けていく。
それでも、その瞳が見たくて、望美は体を捩った。
「せん…せっ、は…なし…聞いて…。」
小さな声で呟けば、すぐにその手は止まった。
望美の体の熱を知っているはずなのに、途中で行為をやめるのは焦らすためなのか。
さらに深く求めてしまいそうになる自分を必死に抑える。
小刻みにあがる息をそのままに、望美はリズヴァーンの衣にその指を絡ませた。
「…だから、どうしたのだ?」
明らかにからかうような声が聞えて、望美は精一杯、体をリズヴァーンに向ける。
そして、真っ赤な顔をしながらリズヴァーンを仰ぐ。
望美がリズヴァーンの瞳を真っ直ぐに見つめれば、その瞳が微かに潤んで揺れていることに気付く。
それは、熱に翻弄されているのは自分だけではないという証。
それでも、望美は流されるわけにはいかなかった。
「こんなこと…した後に…人に会うのは…いや…。」
気恥ずかしさに飲まれそうになりながらも、望美は言葉を紡ぎだす。
…そう、行為がイヤなわけじゃない。
ただ、その後に誰かに会うことが恥ずかしいのだ。
「だから…続きは、…みんなが帰った後に…。」
望美は覗き込むように、リズヴァーンの瞳を見上げた。
「…だめ…ですか?」
「―――っ!」
吐息のような声に、リズヴァーンが小さく息を飲む音が、望美にも聞えた。
濡れた瞳が絡み合う。
「…そのような瞳を…。」
息を吐くような小さな呟きと共に、ふっとリズヴァーンが視線を逸らす。
「…己を止めることができなくなる…。」
リズヴァーンはバツの悪そうな顔をして、すっと、触れていた手を離した。
そして、望美を優しく抱きしめた。
「せっ、…先生?」
好きな人を乞う、心。
もっと求めてと願ってしまう心が、望美の体に火を灯す。
「…だ、から…ぁっ。」
息が艶を含み、甘さと共に望美の口から漏れる。
「せんっ、…ぇ…。」
その名が呼びたくても、音は息にしかならなくて…。
縋ろうにも、震える指先から溶けていく。
それでも、その瞳が見たくて、望美は体を捩った。
「せん…せっ、は…なし…聞いて…。」
小さな声で呟けば、すぐにその手は止まった。
望美の体の熱を知っているはずなのに、途中で行為をやめるのは焦らすためなのか。
さらに深く求めてしまいそうになる自分を必死に抑える。
小刻みにあがる息をそのままに、望美はリズヴァーンの衣にその指を絡ませた。
「…だから、どうしたのだ?」
明らかにからかうような声が聞えて、望美は精一杯、体をリズヴァーンに向ける。
そして、真っ赤な顔をしながらリズヴァーンを仰ぐ。
望美がリズヴァーンの瞳を真っ直ぐに見つめれば、その瞳が微かに潤んで揺れていることに気付く。
それは、熱に翻弄されているのは自分だけではないという証。
それでも、望美は流されるわけにはいかなかった。
「こんなこと…した後に…人に会うのは…いや…。」
気恥ずかしさに飲まれそうになりながらも、望美は言葉を紡ぎだす。
…そう、行為がイヤなわけじゃない。
ただ、その後に誰かに会うことが恥ずかしいのだ。
「だから…続きは、…みんなが帰った後に…。」
望美は覗き込むように、リズヴァーンの瞳を見上げた。
「…だめ…ですか?」
「―――っ!」
吐息のような声に、リズヴァーンが小さく息を飲む音が、望美にも聞えた。
濡れた瞳が絡み合う。
「…そのような瞳を…。」
息を吐くような小さな呟きと共に、ふっとリズヴァーンが視線を逸らす。
「…己を止めることができなくなる…。」
リズヴァーンはバツの悪そうな顔をして、すっと、触れていた手を離した。
そして、望美を優しく抱きしめた。
「せっ、…先生?」