月と太陽の恋模様


「ほらーまたそんな顔する。」




植田に指摘された。




「いや……今回はそういう意味じゃないから。」




寂しさとかじゃないから。




「それって…「さ、練習練習。」




私は強制的に会話を中断し、練習に励んだ。



その日も酒井先輩と話すことはなかった。


目すら合うことはなかった。




―――このまま終わってしまうのだろうか?
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