月と太陽の恋模様


「…あきらさまに安心されると傷つくんだけど?」




「いや…アハハ…」




だって……ね…


あれは誰でも驚くでしょ。




「早く―――――……」




「え?」




聞き取れなかった。




「早くその唇、俺にくれよな。」




聞き返すんじゃなかった。


先生はもう一度私の額にキスをして音楽室から出て行った。
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