月と太陽の恋模様
広まる噂
「えぇ!?植田をフった!?」
「ちょっ……舞…!声デカい!」
週明けの月曜日。
私の注意は時すでに遅く、私達はクラスで注目の的となってしまった。
「植田!机に突っ伏してないで起きなさい!何アンタ他の男に負けてんの!?」
うわぁ…舞。寝かせてあげてよ……私、気まずいし。
「あぁ……もういいんだよ。」
分かってた。
今までみたいに仲良くすることは出来ないと分かっていた。
だけど、ぽっかりと穴が開いたような寂しさを感じている自分が…まだ居る。