月と太陽の恋模様


「ありがとうございましたー!」




放課後。
部活が終わり、私は急いで帰る準備をして音楽室を出る。


息を切らしながら向かうは屋上。




「……先生、居ますか?」




「遅すぎ。」




そう言って先生は私を抱き寄せた。




「は、離れて下さい。少し汗かいてますから!」




私がそう言うといつものように先生は言うのだ。




「嫌。」




そうして先生は私の額にキスを落とす。




「せ、先生…私、チョコを渡しに、来たんですよ…?」




動揺しすぎて上手く話せない。
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