Line ~何時ものセリフで~
「麗子の話を聞いても俺は驚きも
怒りもなかった…

凄く静かなという言葉が当てはまる
ような気持ちだった

元々の原因が、忙しさにかまけた俺に
あったからだけど、
それ以前に多分俺は気付いていたんだ
そして彼女も

最初から俺に気持ちがないことを…

結婚してお互い分かるなんて
情けないよな

こうなって初めて彼女をちゃんと
見た気がしたよ。」


ソファーの隣に座る雅人は少し哀しげに
微笑んだ

多分雅人は今、全てを話終えた時の
麗子さんと同じ表情をしているに
違いない…。
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