Line ~何時ものセリフで~

3.

「ねえ雅人、なんでこうなるの?」

確かに想いが通じあって、お陰様で
何の弊害もなくなり、思いきって雅人の
胸に飛び込みましたよ

だからってどうして私はソファーに倒され
ニッコリ微笑む雅人に組み敷かれている
状態なのかしら?


私の質問に、真正面にある顔を更に
近付けて

「結から初めて来てくれてから、
いいのかな?って…」

爽やかに言う雅人
間近にある綺麗な顔に思わず見とれて
しまう

…じゃなくって!

『いいのかな?』ってなにが!?


何とかこの体勢から逃れようともがいて

「ちょっ、ちょっとまっ!…んっ」

最後の言葉は雅人の口付けに絡めとられた
離された唇は私の耳元へ移動し

「悪いけどもう待てないし、
我慢できない」

少し掠れた甘く痺れる様な声で囁かれ
ビクンッと思わず身体が反応してしまう


ズルい…
もう抵抗できないじゃん


再び近付いてくる唇を受け入れ
そっと目を閉じた…。
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