Line ~何時ものセリフで~
……ん?
………待った!!

こっ此処会社で、しかも隣の部屋には皆がいるじゃん!

再度ジタバタし始めた私の胸元に顔を埋めていた雅人が上目遣いに『どうしたの?』って表情をする

「ねえ、やっぱ此処ではまずいよ、会社だし隣に皆いるし…」

私の焦りを余所に雅人は軽やかに微笑むと

「大丈夫、皆には全部話してあるから」

何事もなかったかのように私の服を
脱がしにかかる

全部ってなにを?
って、そうじゃないでしょ!


「一旦落ち着こう!ね、雅人」

両手でグイグイ押して引き剥がそうとする私の手を、雅人の手が導き

「もう無理、ほら…ね」

……確かに、スゴいことに…
じゃない!
何納得しているんだ私!!


カァッと顔が熱くなり
慌てて抵抗を試みるも、優しく包み込む
ような雅人の愛撫に荒くなる呼吸を
抑えられなくなってくる


「あっ」

雅人が、不意に手を止め声を上げると
唇が触れそうなくらい
顔を近付けて

「声は我慢してね」

そう言うと意地悪な笑みを浮かべた


それは反論することすら忘れてしまうほど妖艶な悪魔の微笑み


ダメだ…
もう完全に雅人の手中にハマって
しまった
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