Line ~何時ものセリフで~
やっぱりこういう位置になるのね

社長室の応接間のソファー
しっかり社長の隣に座らされている

全然助けてくれないじゃん!

正面で我が社長が説明しているのを何故かニヤケながらウンウン頷いて、体はグイグイ私に刷り寄せてくる

キャーキャー騒いで許されるような年はとうに過ぎているし、生娘でもあるまい
これくらいどってことないが
手が腰に…更に下に下がる寸でのところで

ブーブーブー♪

マナーモードにしていた鞄の中の携帯が鳴り出した

素早く立ち上がると『失礼します』と
携帯を取りだし足早に部屋から出た

出るとき、雅人が気付かれないように私に軽くウィンクしたので、携帯の画面を見ると会社からだった

出てみるとやはり雅人の指示で電話してくれたらしい。

適当に話して、頃合いを見て部屋へ戻るとタイミング良く、雅人が立ち上がり社長へ別れの挨拶をしているところだった

私も急いで雅人の隣へ行き笑顔で挨拶をして会社を後にした。
< 6 / 40 >

この作品をシェア

pagetop