Line ~何時ものセリフで~
「ありがとう…ございます」

会社を出で並んで歩きながらさっきの
お礼を言う

「だから言っただろう、
俺が守るからって」

確かに軽いけど、自分が言った言葉には責任持ってる
あの言葉以外はね…

微笑みを向けた雅人の茶色の髪に春の温かな陽射しが当たり、キラキラ輝いて
綺麗だった

悔しいくらいやっぱりいい男…


思わず見とれていると雅人と視線が
ぶつかり、慌てて正面に向き直る

煩く騒ぎ出す胸の鼓動を悟られない
ように、少し歩調を早めながら

「そう言えばお腹空きましたね」

「そうだな、何か食って帰るか」

雅人が近くに知っている美味しい
イタリアンのお店があるというので、
そこに行くことにした。
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