七物語






そうこうしているうちに陽は暮れて やがて夜になった…





それからというものの誰も口を開いて喋ろうとはしない…


話す気力なんてなかった。


燃やすものがそろそろつきようとしていた。

そんな不安を押しのけてわいわい仲良しクラブなんてできる訳がない…








なんとか火を繋げてそれぞれ持ってきた軽食を頬張る。






外は未だに強く吹雪いている。
出入口の扉はガタガタと今にも吹っ飛ばされそうな音をたてていた。





外に出た時の温度差を考えただけで体が震える…











食料を包んでいたラップやらナフキンやら紙くずなども放り込んだが、その努力をあざ笑うかのようにすぐに燃えて灰になった…



このままでは部屋の温度は急激に下がる一方だと誰もが感じていた。









徐々に火は小さくなる…








「…おい!なんか燃やすもんねぇのかよ!」
若い男が急に声を上げたため4人とも体がビクリとした。
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