七物語
「………いいんです…。確かに私たち結婚するまではいろんなことがありましたが………苦労…とか……無駄だとか一度も思ったことありません………むしろ楽しかったです…!……だからご自分を責めないでください…!」
「……申し訳ございません!!申し訳ございませんでした…!」
氷山は男性の前で正座をして何度も謝った…
自分の一回の判断ミスでこんなことになるなんて謝って済む問題ではないが、今の自分には謝ることしかできなかった…
その後、男性も写真を抱えたまま眠り始めた。
1人残された氷山は暖炉の前で静かに火を見つめる…
自分が大事にしてきたノート、腕時計、ニット帽、マフラー……
ためらいもなく暖炉に放り込んだ…
そして…
いつしか氷山も眠りにおちていた……