七物語
無駄な体力と時間を過ごした…
早く温まりたい…
女との時間を過ごしたい……
そんなこと何度も頭の中で繰り返し考えているとようやく山小屋に着いた。
ガラガラ……
「…………はぁ…はぁ………戻りました…!」
部屋からは自分の息を切らす声しか聞こえない…
人気(ひとけ)は全く感じられなかった。
部屋をくまなく捜すが思った通り誰もいない…
どこへ行ったんだ…!?
部屋は氷山が出た時と同じぐらいの暖かさだった…
暖炉を見ると何枚か写真が燃やされていたらしく、火に到達していない写真が暖炉の隅の方で裏返しになっていた。
とにかく捜しに行かないと…!
そう思って扉に手をかけた時だった…!
ガラガラッ…!
「………………!」
「……はぁ……はぁ……!」
息を切らしながら彼女が目の前に現れた。