七物語



「………どこ行ってたんですか…?!」
「……はぁ…はぁ………あの後私も…氷山さんの後を追いかけて…!」
肩で息をして話すのが精一杯そうだった。


「……そんなに急がなくても…まぁ…落ち着いて…」
「…それどころじゃないですよ…!!」
「……え?」
「………彼を見に行ったんじゃないんですか?!」
「……見に行ったよ。……大丈夫だとも言ってたし…」

女にはとぼけているようにしか聞こえなかった。






「……何言ってるんですか!?あの男の人…














…埋められてたじゃないですか!!」
「…………なんだって!?……で……でも…!私が行ったときは…確かに彼は生きていた…!!彼と会話もしたから間違いない…!」
「………えぇ?!」

女は顔をしかめて言った。

「……と……とにかく来てください…!」

彼女に手をひかれて山小屋から再び飛び出した。


吹雪はおさまりつつあったが辺りは闇に包まれてしまっていた。



仕方なく持ってきたライトを前方に向けて照らした…






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