七物語
何も言い返せなかった……
そうだ……根本的な原因は自分にある……
だが…
「……でも……なんで他の3人を……どうやって…?!」
「…おばさんの腕を出してやったら、夜中にまた会いに行くほどあのおじさんは奥さんが死んで辛そうだった…だから私が楽にしてあげただけよ…!」
『………マサコ……』
『…私がマサコさんに会わせてあげますよ…』
突如女が現れてそう言うと男の背中を刺した…
「……そんなことで………!」
「…私は楽にしてやっただけよ…!そしてそのあとの2人……死んで当然だわ…!!あなたはあの2人が恋人同士だと思ってた…?」
「……それは…まぁ…」
「…ふざけないで!…私があの男の彼女よ!」
「………えぇ?!」
「…死んで当然でしょ?あの男、私と来たのにあの女とデキたんだから…!」
その時、ユリの日記帳に『1人で山登りに行く』と書いてあったことを思い出す…
暖炉の中の写真が風で表になって燃え始めた…
仲良さそうな恋人同士が写っていた…