七物語



上りの方を目指したのが間違えだっただろうか…




今更そんな後悔をしても気温は更に下がるばかりだった…


陽も傾き始め、いよいよ気温が急激に下がる時間である…












氷山はひたすら頂上の方を向いて登り続けた…



そこが頂上かと思って何度も夢を見てきたが、そこに辿り着くと更に雪の道が現れ、その度に挫折しそうになった…













もはや自分だけでもいいから助かりたい…

そんな思いをぶつけたかったが、後ろから雪を踏む音が聞こえると、そういう訳にはいかないのだと心を入れ替える…








自分にとってこの邪魔者たちをどうにかして排除できればどれだけ楽だろうか……






いっそのこと山小屋を探してくるとでも言って、先に登っていくのはどうだろうか…




今のこのペースだといずれ私もこの寒さにやられてしまう…


そうなったら共倒れだ…


そうなるのを防ぐためにも皆のためにも山小屋を探しに行く方がよっぽど効率がよい…!
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