彼は私の金魚。
いつもの


コンコンと扉をノックする音。



「お嬢様、お目覚めですか?」



いつもの爺やの声。



「起きていますよ。爺や。」

「朝食の準備ができましたので
 お仕度できましたらいらして下さい。」



そう言った爺やの足音が遠くなっていく。

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