彼は私の金魚。


初等部、中等部はリボン、

高等部になってからはネクタイを

爽に結んで貰うのが私の日課になっている。



「でわ、朝食にいたしましょう」

「そうね」

「爽世様、お手をどうぞ。」



そう言って爽が手を差し出す。



「足元にお気をつけてください」



爽に手を取られながら階段を降りる。


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