彼は私の金魚。



背中、思っていたより広いな。

ごつごつして、硬くて、思ったより筋肉があるな。



「爽世様…急にどうなさったのですか?」



爽が振り返り、私をじっと見つめていた。



「えっ?私は何を!?」

「そんなに私に触れたいですか?」



爽が私に近付いて来た。

どんどん近くなる爽の顔。



「えっ!?爽!?」



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